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①化学  -Chemistry-

【グリーンケミストリー、燃料電池】

(1)イオン液体

様々な分野で注目を集めているイオン液体

およびイオン液体/水系の物性を明らかに

すると共にどの様な応用が考えられるか検討する。また、物理化学的に興味深い溶液物性を示すので溶液化学的な基礎研究を行う。

(2)イオン液体によるセルロースの溶解

イオン液体は、バイオ燃料の精製に課題とされるセルロースの強固な構造を緩和させ酵素による分解を促進する効果があると知られている。そこで、本研究室では加圧処理がイオン液体とセルロースの構造緩和に与える影響を明らかにすることを切り口として、食料・エネルギー問題解決への貢献を目指す。

【エネルギー削減技術・環境負荷の少ない技術の開発】

(3)香水熟成技術:生産時のエネルギー・CO2削減技術の開発(特許出願済)

高圧処理により半年から数年かかると言われている熟成期間を短縮させ、保管時に低温に保つためのエネルギーを削減、および製造コストを大幅に減少させる技術を開発する。

(4)定温輸送技術

細胞輸送にも関連するが一定温度で輸送することは現状非常に難しい。しかも運ぶものにより温度帯が異なる。そこで輸送容器の開発および蓄熱材の検討を行う。

④医療・福祉

          -medical・welfare-

【人が健康な生活を送るための環境形成】

(1)細胞の簡易保存方法の開発                                                 (特許出願済)

肝細胞のような凍結すると死滅する細胞や

神経細胞、ES細胞やiPS細胞など治療に必要細胞を高生存率で保存する技術を確立する。

(2)エイジングに関する基礎研究

圧力を細胞に付加すると常圧と異なった細胞への影響が数々観測される。

それらを元に老化防止、あるいは病気を未然に防ぐための方法についての

基礎研究を行う。

(3)輸送容器の開発

ES細胞やiPS細胞など今後ますます研究が進み実用化されていく。しかし、それらの細胞・組織をいかに運ぶかという課題が残っている。そこで輸送容器の開発を行う。細胞の機能に関する研究は多く行われているが保存や輸送に関する研究は少ない、我々は理学・工学の立場から医療への貢献を行う。

②環境  -Environment-

【微細構造洗浄技術の開発】

(1)超微細構造もつモールド・半導体等の洗浄技術開発                     (特許出願予定)

太陽光発電や半導体製造にナノインプリントは非常に重要な技術である。しかし、この技術においてモールドが汚れると品質が落ちる、生産効率の低下が起こる。また、これまでの洗浄では人体に危険なものが使われるケースも多い。そこで圧力という新しい視点から、洗浄水を大幅に減少させ、しかも洗浄効率を上げる方法に関しての基礎研究を行う。

【廃棄物・難分解性物質の除去および水浄化技術】

(2)難分解性物質の効率的除去および水の浄化

高圧処理および高圧下での酵素反応を利用してこれまで分解除去が難しかったもの、時間がかかっていたものを短時間で処理する方法を調べる。さらに、これらを利用して水の浄化技術を開発する。

③食品  -Food-

【食の安全・高付加価値化】

(1)食品ロス解決・鮮度保持、高圧処理による食品の高付加価値化                                                                         (特許出願済)

食べられる食品でも捨てられてしまう

ケースが多い、そこで、食品の鮮度

保持および栄養面等での高付加価値化を行い食品ロスを減らす方法を検討する。食品を輸送するときに加圧処理することで冷凍ではなく冷蔵で国内国外輸送することを可能にし、エネルギーおよびコストの削減出来るようにする。

​処理前

(2)農薬除去方法の研究

現在、野菜の多くは農薬が付いている。特に発展途上国で農薬による健康被害は無視できない。先進国では無農薬は現実的ではあるが発展途上国では難しい現状にある。そこで農薬を効率よく除去する方法を検討する。

0.1 MPa

 0.1 MPa 

⑤生物生態  -Bioecology-

【生物と圧力】

海洋環境を再現できる装置で圧力(深度)が代謝や行動様式に与える影響を調べる。また、これまで圧力と麻酔の関係に関して示唆されていることもあるが十分か研究が行われてこなかった。そこで、この研究ではさらに麻酔の効果に関する基礎研究も

あわせて行う。

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